また逢う日まで

2017年8月、愛する人が亡くなりました。ただただ悲しい気持ちばかりですが、現実と向き合いながら生きていこうと思います。この世にはもういないけれど、また逢える日を信じて。

本来なら

今日は仕事しない日。
本来なら何も気にせず
彼と過ごせる幸せな夜。
「1ヶ月終わったから今日は飲むんだ」って
たいして仕事してないくせに言い張ってたな。
今頃お酒を飲みながら笑いあえて
楽しい時間になってるはずなのに
なぜか何も変わらない一日。
もうこんな日を4回も一人で迎えたのか。
つまらない、つまらない、つまらない。
彼がいないのは本当につまらなさすぎて。
未来を見ていたはずなのに
今は過去にしがみついている。


家の前には保育園がある。
子どもの走っている姿が見えた。
子どもの笑っている声が聞こえた。
「いいなぁ・・・」
彼と一緒に描いた未来が見えた気がした。
もし・・・
彼が生きていたら私にも
こんな未来があったのだろうか。
私の将来には彼でいっぱいだった
彼との未来だけが待っていると思っていた
それがなくなったなんて
どうやって受け入れたらいいのだろうか。


『この世ではもう二度と彼に会えない』
それを受け入れながら
彼なしの一人で生きていかなきゃいけないのかな・・・。

締め

11月が終わった。

明日から彼がいなくなってから

はじめての12月。

耐えられるだろうか…

耐えるしかないんだろうな

生かされてる限り。


在宅ワークも一応締め。

いつも月の最終日は

泊まりに来ないように言っていた。

「1円でも多く稼ぐから」なんて…

笑いながら言ってたっけ。

結局諦めて一人打ち上げしてたな。

彼はまた言ってる、くらいにしか

思ってなかったんだろうな。

心広すぎるよ。


彼がいた時よりも稼げた…気がする。

だからなんなんだろう。

達成感もまるでない。

彼がいた時に稼げよって言いたくなる。

今となってはほんとに

どーでもいいことなんだよね。

なんてったって彼がいないから。

込み上げてくるなんとも言えないこの気持ち。


喜びも分かち合えなくて

笑い話にもできなくて…

ただ、11月が終わった、それだけ。

声にだして

父が病院に行ったから、久しぶりに一人きり。
何日か振り?に声を出して泣くことができた。
彼の名前を呼びながら「なんで、どうして」と、
今まで何度も思ってきたことを声に出して。
目が腫れると家族にばれる
というか気を遣わせてしまうから
やっぱり思いっきりってのはできなかったけど、
少しは楽になったような気がする。


『お別れもしていないのに・・・』
彼の死をその日のうちに知れただけでも有り難い、恋人という関係。
1カ月前彼の両親に会っていなかったら、
私のアパートの話をしてなかったら
自分から連絡しない限り知ることはできなかったかもしれない。
結婚していたら、病院で彼の最後を見届けられたのだろうか。
それはそれで私には分からない辛さがある
(実際彼のお母さんは一人で病院に行ったのが辛いと言っていた)
それでも冷たくない彼に会いたかった気持ちもある。
いつもとは違う行動だったから
もしかしたら死に目にあわせないのが
彼の優しさだったのかも知れないけどね。


『またね』
当たり前のように別れたあの日から私の時間はやっぱり止まったままだ。


昨日は動悸がすごくて
布団に入ってから寝るまで3時間もかかった。
寝る時は無を心がけているけど
そんな時こそ彼のこと、これからのこと
を考えてより眠れなくなる。
起き上がらないと胸が苦しくて。
もしかしたら彼のところへいけるんじゃないかとさえ思える。


自ら死にたいわけじゃない、
彼の方から戻ってきてはくれないだろうか。