また逢う日まで

2017年8月、愛する人が亡くなりました。ただただ悲しい気持ちばかりですが、現実と向き合いながら生きていこうと思います。この世にはもういないけれど、また逢える日を信じて。

会いたいな

近づくにつれて

動悸がして息が苦しくなった


いないのにいる気がして

いそうなのにやっぱりいなくて


久々に訪れた彼と過ごした街


何も変わってないはずなのに

何かが違う。


あんなに当たり前のように

住んでたところなのに…


一人で来たら泣いていただろうな

それを我慢するように

ひたすらしゃべってた


会いたい…

なんで会えないのか

どうしていないのか

分かってるようで

分からない、分かりたくない。


彼がいたら…

そればかり思う

いないから来たのに


お墓に行ってただいまという

家に帰ってきてただいまという

ずっとそばにいてくれてるのだろうか。


久しぶりに声をだして泣いた


寂しい…

もう写真の彼にしか言うことができない

彼のところへ

気付けば納骨から半年以上も経っていたのか。


友達が誘ってくれた。

怖い、とてつもなく怖いけど

彼に会いに行くことになった。

行きたい気持ちはあるのに

いないという現実に向き合うのが怖い。


いつも彼のもとに早く帰りたくて

だから長い時間かかる電車も嫌いで…

だけど会えるのが楽しみで…。


なのに…

もう迎えて、待っててはくれないんだよね。

「お帰り」「お疲れさん」

って乾杯できないんだね。

今は当たり前でもあのときは

実家じゃたばこもお酒も我慢してたから

解放される瞬間でさ。

それで一人喋り続けるのを

ひたすら聞いてくれて。


毎日見ていた海が見えてくる

彼が眠っている海。


もう泣いてしまいそうだ。


ただいま…そう言えたら。

言い訳

友達に会うにも

今の生活をするにも

言い訳が必要で。


元気なら良かった

なんて言いながらも

本当は泣いてすがりつきたくて。


元気だよ

なんていくらでも言えるのに

本当はこの寂しさに耐えられなくて


彼がいなくなってから

美味しいお酒もご飯もあるはずなくて


そんな相手がいないのも

そんな生活になったのも

自業自得なのに

こんなときだけ誰かに頼りたくて。


自分を励ます言葉も

生きていく勇気も

生きていた頃の彼の存在だけ。


たまには言い訳なんかなくても

ありのままの弱い自分のままでも

いてもいいかな…?


何もかもがどうでもよくなって

「でも…」なんて言わなくても


いないことを受け入れないで

あの頃の彼がいなくなるなんて

思ってもいない私のままで。


もういないんだから

しょうがないんだから

そんなこと思わずにいられたら

どんなにいいのだろう…