また逢う日まで

2017年8月、愛する人が亡くなりました。ただただ悲しい気持ちばかりですが、現実と向き合いながら生きていこうと思います。この世にはもういないけれど、また逢える日を信じて。

月命日9

仕事を始めてからあっという間に過ぎた1ヶ月。

当たり前のようで

当たり前でない日々。


彼がいなくなったことに

慣れ始めたことが怖い。


悲しいのに

寂しいのに

もうずっと会えてなくて…


名前を呼んでも

話しかけても

返事はない。


今頃彼と…

それは今でも思う


天気がいいほど

暑くなるほど

きっと…


今でも

おいしいとか

楽しいとか

感じることはなくて


一緒にいる幸せを知ってるからこそ

分からなくなる。


これからこのまま生きていくのか

これからどう生きていきたいのか


何も変わってない。


ただ、ただ一日を生きている。


ストレスなのか分からないけど

生理もこなくなった。

こんなことなかったのに

仕事のストレスと

彼のいない寂しさに

体も反応してるのだろうか。


彼の夢を見ると

一日落ちてしまう。

どうして、なんで

何ヵ月経った今でもそれは変わらない。


記憶だけが奪われていく

あの頃は確かにあったのに

夢だったんじゃないなと。


それでも、

彼を愛していることは

変わらない。

この先、ずっと。


ねぇ、天国で楽しんでる?

会えるのはいつ?

サーフィンは?美味しいものは?


きっと彼なら…


私には彼がいないと…


ねぇ○○、会いたいよ、とてつもなく。

休みなんて

休みをもらっても何もすることがない。

寝れるのはいいけど

ないほうがいいのかな…

がむしゃらの方が

まぎれるのかも。


彼がいたら

今頃一緒にご飯食べてるのかな

暖かくなってきたから

焼肉でもしてるかな


一人で飲むお酒はつまらなくて寂しくて


現実から離れたくて

ついつい飲みすぎてしまうのだけど


貴重な休みがあったら

海にでも行ってるんだろうな


そう思うと

より寂しさがつのって

泣いてしまう


なんで置いていくの

逆だったらどんなにいいことか

考えてもしょうがないことを

考えてしまう


彼を想ってきた街だけど

やっぱり…


会いたくてたまらない


彼のところに帰りたくて


誰かがドアをノックする

怖い、怖くてでれない。

あの日、知らされた彼の死。

ドアを開けて

告げられたのは

彼が死んだことだった。


今でも思い出す

ドアを開けて

「○○が死んだの」

そう言われた


なんで、なんで、なんで!

受け入れられなくて

泣くことしかできなかった


当たり前の日々が

なくなった瞬間だった


いないことは分かってても

「おかえりくん」

そう何もなかったように

帰ってきてくれるような

そんな気もするんだよね

お願いだから

お願いだから、私のことを放っておいてくれないだろうか。


派遣社員として

ただ仕事をさせて欲しい。


その人の優しさだって分かってるけど

プライベートは関わりたくない。


「気に入られてるよ」

周りの人はそう言うけれど

私にとっては苦痛だ。


彼と行った場所、彼と行きたかった場所

まだ勇気もないのに

行きたくない。


彼と過ごした街に住むとはこうゆうことなのかな。


少し変わってる人で

断れば嫌われる気がする

仕事にも支障がでてくる。

それでもまだ私には行く勇気がない。

好きなわけでもないのに

小さな優しさが彼とだぶる。


重い話でも

話せばいいのだろうか。

話したところで何か変わるのか。

考えれば考えるほど

休みが嫌になる。


彼との思い出に

踏みいって欲しくない

放っておいてほしい…

話してもないくせに

私のわがままだ。


泣いた。

とにかく泣いた。


彼との思い出が甦って

彼がいたら、そう思って。

それなのに彼がいなくて…


慣れない仕事に疲れて

起きれるか不安もあるのに

寝るのが怖い。

飲まずにはいられなくて

生きるのに精一杯。


不満があっても、嫌でも、辛くても

ちゃんと仕事するから

どうか私のことは放っておいてください。


まだ大丈夫。

彼がいてくれるから、私は大丈夫。


うまく笑えてるかな?

「くだらねー」

彼のそんな言葉が浮かんでくるけれど

もういないんだよね。


彼のもとに帰りたい

あの日々に戻りたい


それでもまた明日がやってくる。