彼がいたら…
心の声がつい出てしまった。
「人のせいにしないの
もういないのだから」
一歩踏み出そうと思った時に言われた言葉。
いないことなんて
自分が一番分かってる
もう会えてないんだから
声も聞けてないし
寄り添えてもないんだから。
何気ない言葉なのも分かってるよ。
踏み出したお祝いにって
美味しいもの買ってきてくれるんだから。
でもね…
今そんなこと言って欲しくなくて。
聞きたくなくて。
お風呂でとにかく泣いた
吐き出す場所がなくて
胸のつまりがとれなくて
どうしようもない
怒り、不安、焦り、悲しみ…に
こんな時に助けてくれたのも
彼だった。
「○○が羨ましいんだよ」
そうなだめてくれて
しょうもないことのように
思わせて笑わせてくれる。
そんな彼がいない。
やめて、やめて、言わないで。
今の私には受け止められないから。
わがままだけど
こんな私を
受け入れてはもらえないのだろうか。