時間
彼をあっちの世界に送る日
タクシーの運転手に言われたことがある。
「この土地の言い伝えでは
一人亡くなると周りの誰かも連れて行く」
その時は何も考えられなかったから
そうなんですか...って適当に答えた。
5年住んで初めて聞いたし。
普通に考えれば
悲しみでいっぱいの人に
言うことじゃないよね。
他にも失礼なこと言う人だったし。
そんなことにも気付かないくらいだったけど。
今なら...どうせなら連れて行ってくれれば
良かったのになって思う。
周りとの時間の軸が少しずつ、確実に
ずれはじめたのを感じる。
私はあの頃のままなのに...
記憶の中の彼もあの頃のまま。
周りだけが進んでいく。
というよりは自分が立ち止っているだけなんだろうな。
自分が彼の元にいくまで
ずれたままなのだろうか。
何も変わりない毎日。
ただただ生きた一日。
ブログも続けていっていいのかも
分からなくなってきたよ。