また逢う日まで

2017年8月、愛する人が亡くなりました。ただただ悲しい気持ちばかりですが、現実と向き合いながら生きていこうと思います。この世にはもういないけれど、また逢える日を信じて。

知らない手

夢の中の彼が強く抱きしめてくれた。
励まそうとしてくれているのだろうか。


行ったこともないお洒落なバーに
知らない友人カップルと私たち二人がいて
夢でも「彼はもうすぐいなくなってしまう」って思ってた。
それに首から上はなかった?というか見えなかった。
腕にしがみついたら
強く抱きしめてくれて・・・
生きてたら滅多にしてくれないことなんだろうな。


いなくなってから思ったことだけど
私は彼の腕、手が大好きだったらしい。
だからこそ、対面した時
死んだ彼を見た時、
今までと違う手がショックだった。
私の知らない、彼の手。
こんなの、知らない、知りたくもなかった。


自分が仰向けになって寝る時
つい楽だからと指を組んでしまう。
あの日が蘇って組直す。
目を閉じるのが怖い。
思い出したいのに
思い出したくなくて。
考えたいのに
考えたくなくて。

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