また逢う日まで

2017年8月、愛する人が亡くなりました。ただただ悲しい気持ちばかりですが、現実と向き合いながら生きていこうと思います。この世にはもういないけれど、また逢える日を信じて。

彼がいたら

彼がいたら今日は何をしているんだろう。

明日は、1年後は、10年後は…

もう決してこない彼との未来を想像する。

サーフィンして、一緒にご飯食べて

お酒飲んで、いっぱい笑ってるのかな。

どんなに望んでも叶わない。

泣いても悲しんでも。

「くだらねー」って笑いながら言うのが

彼の最高の褒め言葉。

また聞きたい、言ってくれないかな。


彼がいたら今の生活をすることはなかったなぁ。

特に彼は都会が苦手で

混んでるのも嫌いだった。

都会出身だけど、サーフィンに魅せられて

海のそばに住むくらいだもんな。

不便だし給料安い…でも

それ以上に人生を楽しめる場所だった。

うちも今の生活はほんとに合わない。

大学も地方に行ったくらい。


彼は人生について何か話していただろうか。

知らずのうちに私に託してくれた言葉はあるだろうか。

お酒飲んでる時よく語った。

こんな生き方がしたいとか

こんな風に考えているとか

きっとたくさん聞かせてくれた。

酔ってたせいか、何気ないせいか

思い出したくないせいか分からないけど

よく思い出せない。

嫌がる心とは反対に少しずつ思い出そうとしてみる。

あぁ…だめだ。涙がとまらない。

あんなに楽しかったのに

あんなに幸せだったのに

これからだったのに…

彼もそう思ってくれてるだろうか。


あの時、あの日に戻りたい。

あの幸せな日々に、何気ない毎日に。

やっぱり彼がいないなんて嘘な気がして。

「早く帰っておいで」って言ってるような気がして。

会いたい。ただただ会いたい。もう一度。


明日は職場の元同期たちと数年振りに会う。

自分のために集まってくれるのは嬉しいこと。

ただ今まで話した人たちと違って彼のことを知っている。

みんなの上司でもあったから。

怖い…彼のことを思い出すのが、懐かしむのが、

もういない彼の話をすることが。


「てきとーにやらっしぇーよ」

こんな時は彼の言葉に甘えて。

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