また逢う日まで

2017年8月、愛する人が亡くなりました。ただただ悲しい気持ちばかりですが、現実と向き合いながら生きていこうと思います。この世にはもういないけれど、また逢える日を信じて。

火葬

8月7日。

つい彼がいなくなってしまう時、

火葬する日がきてしまった。

亡くなってからも毎日顔が見れた。

顔を見ながら話ができた。

それができなくなる。

触れることもできなくなって、

写真と自分の記憶の中でしか

いなくなってしまう。

返事してよ、いつまで寝てるの。

このままそばにいたいよ。


お葬式もせず親族だけで火葬する 。

ありがたいことに参加させてくれて

しかも送る準備まで手伝わせてくれた。

感謝の気持ちでいっぱい。

手が冷たい…

涙がでるよりもなんで

こんなことをしてるのか分からなかった。

ただ彼の顔を頭に焼きつけたくて

ずっと目をそらさなかった。

亡くなった人は自分の葬式を見てるという。

今、ここにいますか?何を思っていますか?


よく行くサーフスポットの通り道、

「ここらへんは全部ここの火葬場だよ」

そう教えてもらったことがある。

まさか初めてが彼になるなんて。


ついにこの時が。いれられちゃう。

さよなら、大好き、愛してる。

少し強がって思ってみる。


心の準備がないまま彼の元奥さんもきた。

えっ…こんなことってあるの。

彼がいないのに会わなくちゃいけないの。

あっ…いないのから会うのか。

彼に何回か話を聞いたことがある。

別れた理由は知っていたけど

他のことを興味本位で聞くと

「もう覚えてない」しか言ってくれなかった。

優しさかなとも思ったけど

彼の性格的に本当に過去になっていたみたい。

だけどご両親も受け入れて

子供にとっては実のお母さんだし。


なんでこんなことに。

ドラマじゃないんだから。

心の中で文句を言ってやった。

いつものように謝らないで

「あれれれ」って

ごまかしてるんだろうな。


昔祖父が亡くなった時、

出てきた姿に泣きじゃくった記憶がある。

なのに…なぜか涙がでなかった。

受け入れてたつもりでいたようだ。

やっぱりどこか不思議な感覚…

彼じゃないような、他人事のような。


なんにも考えられないのに

悲しみだけは消えてくれない。


すごく疲れた。

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