生きる何か
何事もない毎日だけど
彼のいない毎日だけど
今の私には今日も生きた一日。
なんだか急に彼に
抱きつきたくなった。
私が勝手に映し出す彼に…
今でもまだ覚えてる、
彼と過ごした最後を
暑いのにくっついていたあの後ろ姿を。
朝起きて手を伸ばしてみても
引っ張ってくれる手はもうない。
生きる意味を探してしまう。
死ぬことができないのなら
彼のもとに逝けないのなら
彼に会えないのなら…
生きる何かが欲しい。
彼を想いながら…
新しいことをする?
好きなことをする?
ただただ過ごす?
それともいっそのこと…
なんて、それだけは無理だな。
彼は私が生きた証でもあるのだから。
彼がいたから今私は生きている
彼がいたから…何があっても。
自分らしい生き方ってなんだろうか。