また逢う日まで

2017年8月、愛する人が亡くなりました。ただただ悲しい気持ちばかりですが、現実と向き合いながら生きていこうと思います。この世にはもういないけれど、また逢える日を信じて。

思い出のバイク

バイクの日程があわず結局もう一日滞在。

一週間何事も過ごしてきたのに

なぜか朝から胸がいっぱいだ。

一人でいるのもつらくて

休みの親に来てもらった。


残り少し片付ける。

彼がきていた唯一のTシャツ。

亡くなった日にホールが寒すぎて

(彼の身体が悪くならないように)

彼のお母さんが貸してくれた。

優しさだけど着るのが辛かった。

さらに息子さんが彼の服を

きこなすのも(体型、身長一緒)

面影が重なって見られなかった。

彼の匂いが残ってる。柔軟剤と体臭。

抱きついているような…

安心するのに

彼がいない悲しみも襲ってくる。

でもどうしても捨てることができなかった。

いつか匂いが消え失せるその日まで。


あまり乗ってないバイクなのに

引き取りに1万5千円かかった。

状態がよければ買い取ってくれるのだが

思った以上にひどかったらしい。

彼が売るなって言ってるのかな…いや

やっぱり海の近くは内部がやられちゃうんだね。

「こんなことなら彼に売っておけば良かったよ」

笑って言ってみるものの

こんなことがなきゃ売るわけないか…

すぐにそんなことを思う。


「元をとるなら乗りつぶすのもいいと思いますけどね」

心が揺れる。

でも売ろうと決心した時のことを思い出した。

彼がくれたパソコンの中に

知らない間にバックアップしてくれてたらしい

付き合いたての頃の写真を見つけた。

あぁこんなこともあったな

この時はうちのことばっか撮ってたな

愛されてた実感をする。

その中の1枚に当時の彼の新車とうちのバイクを

撮った写真があった。彼の古い車はもうない。

だからこそこの写真と思い出を

大事にしていけばいいと思うことができたからだ。

さようなら。


昔行ったところにも行ってみる。

楽しいことをしても

おいしいものを食べても

結局は…

彼がいたらもっと楽しい

彼がいたらもっとおいしい

彼と一緒に行ってなくても

良かったと感じるのに

自慢してやろーって思うのに。

幸せの時って何でも

そんな風に思えるもんなんだね。

「贅沢なやつめ」「幸せなやつめ」

よく笑いながらそう言ってたよね。


次来るのは明後日、引っ越しの日。

とうとうお別れがやってくる。

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