また逢う日まで

2017年8月、愛する人が亡くなりました。ただただ悲しい気持ちばかりですが、現実と向き合いながら生きていこうと思います。この世にはもういないけれど、また逢える日を信じて。

フラッシュバック

彼が仕事から帰ってくる時間。

他の人より遅い夜ご飯。

テレビを見てても

そろそろ帰ってくるかなって

そわそわして

温かいもの温め直して

換気する時はゴミ箱でドアとめてさ。

廊下を歩く足音が聞こえてくる。

ギョサンならではの音。


いきなりフラッシュバック。

うちの頭の中にはあの日の彼がいる。

本当なら今日もそんなだったかな…


お風呂の音はうるさいから

23時までに入ってくれ

なんて田舎ならではのルール。

寮じゃないんだからと思いながらも守ってきた。

「そろそろお風呂入らなきゃ」って言うと

「今いいところなのに」って。

2時間ものだと22時30分くらいからクライマックスだもんね。

絶対すぐ来てよって

うちが先に入ってさ

嫌がらせのように早く出たりもして。

彼は焦ったように早くきて。

ほんとはうちも最後まで見たかったんだけどなぁ…


今はそんな心配もない生活。

だけど満足なんかできない。

彼がいなきゃ、彼がいてくれなきゃ

何も意味がない。


やっぱり思い出すと涙がとまらない。

平気だと思うのは蓋をしているから。

経験した人にしか分からないかもしれない。

愛する彼との思い出がある限り

突然やってくる逃れられない悲しみ…。


彼が亡くなってから

数日も、数週間も、数ヵ月も

私はそんなに変わってないのかもしれないな。

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