また逢う日まで

2017年8月、愛する人が亡くなりました。ただただ悲しい気持ちばかりですが、現実と向き合いながら生きていこうと思います。この世にはもういないけれど、また逢える日を信じて。

贈り物

彼のご家族から荷物が届いた。

不在票の名前を見た瞬間、ドキドキして

何なのか分かりもしないのに

嫌なものじゃないかと不安になった。

何か残したものはあっただろうか

彼の何かなのだろうか。

結局はご厚意?心配?してくれただけなのかな…

という贈り物だった。


彼との繋がりがまだあるようで少し安心した。

彼のご家族以外、彼との接点はほぼない。

共通の知り合いも頼るほどではないから。

それでも『恋人』っていうだけで

大事にしてもらえるのはすごく嬉しかった。


だけど…まだ素直に喜べない私がいる。

前を向いて歩き始めてないから

彼のいない人生を自分の力で

踏み出せていないから。

ちゃんと報告できるようになるまで

彼のご家族とは連絡とらないと思っていた。

心配かけてしまうのもそうだし

何よりも情けなくて…。

だからこそ、早く社会復帰しなきゃと焦り

そんな自分に苛立ち、そしてすべてが嫌になり

投げだす、それの繰り返し。

在宅ワークしてるとはいえ

働かず引きこもってます…なんて言えないよね。

彼に甘えすぎた結果だな。


こんな毎日の生活…

「もったいないっす」

そんな彼の声が聞こえてきそうだよ。

ごめん、ごめんね。

弱くてごめんなさい。


こんな時はどうしたらいいんだろう。

お礼は手紙でも大丈夫かな…?

今の私には電話はできそうにないから…ごめんなさい。


悲しい…寂しい…

彼がいたら、今頃一緒に喜んでいるに違いないのに。

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