また逢う日まで

2017年8月、愛する人が亡くなりました。ただただ悲しい気持ちばかりですが、現実と向き合いながら生きていこうと思います。この世にはもういないけれど、また逢える日を信じて。

明日が怖い

とうとう引っ越しの日がやってくる。

時間が経つにつれて怖くなってきた。

彼のいない町で過ごすのは

彼との思い出だらけで寂しくて辛かった。

最後の一週間毎日泣きながら彼に話しかけて。

田舎だから広くないし、どこも行ったところばかり。

住んでいたらずっと立ち直れない。


だけどいざ離れるとなると

本当に終わってしまう気がして…

(実際に終わるのだけど)

彼にすがりついたままで

いいような気さえもしてくる。

景色は変わらないのに彼がいないことだけ変わった。

それだけで色のない町に…。

一人であの町に暮らす意味もなければ勇気もないくせに。

彼との日々がなくなってしまうことに恐怖を感じる。


写真さえあれば彼がいる気がして十分だし

気持ちさえあればお供えして話しもできる。

今もそうだしこれからもそうするつもりだ。

だけどたまにはお墓に行きたいし

お仏壇に手を合わせたい。

彼と行っていた海にも行きたいし

思い出の場所にも浸りたい。

それがすぐにできないことに不安を感じる。

実家から4時間、行こうと思えば行ける。


素直にそう思えないのは

まだまだ彼を思っていたいからだ。

彼がいないなんて信じたくなくて

こないだまで普通に暮らしてた日々が

なくなるなんて想像もできなくて。

明日彼の家に行けばいるような

でもいないとも分かってるから

あまり行きたくないのかな。

現実に向き合うのがこわい。

いないとはっきりさせるのがこわい。

それでも生きていかなければならないのがこわい。

『彼が死んだこと以上にこわいものはない』

ただそう思えればいいのに。


明日は泣かないように…泣けないように。

またいつでも会いにいけばいいだけのこと、

それだけのことなのだから。

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