また逢う日まで

2017年8月、愛する人が亡くなりました。ただただ悲しい気持ちばかりですが、現実と向き合いながら生きていこうと思います。この世にはもういないけれど、また逢える日を信じて。

生活の変化

今までの生活が変わり始めたのが今年の4月。

彼の子供が家を出ることになって(田舎のため)

遊びにおいでよと言ってくれるようになった。

行くのが嫌で断ってたし、子供がいなくなったから

といって気軽にいけるものでもなかった。

それからしばらくして、彼のお母さん、お父さんが

入院することになったから

2週間限定で泊まることになり

彼もお見舞いや家のことをするために

週末だけ仕事をするようになった。

どこか泊まりで遊びに行く時以外は

いつもうちが寝てる間に出かけてたから

「おはよう」が言えるのも彼の家で仕事するのも

掃除も料理も…新婚さんのようで嬉しかった。


初めて彼のお父さんに会ったのが

3ヶ月前から予約していた沖縄旅行の帰り。

(以前会ったことのあるお母さんは入院中で

退院間近に別の重病にかかったが奇跡の回復)

「遅いし疲れてるから泊まっていきなよ」

そう言われたけど心の準備もできず

頑なに「帰る」って言い張って

空気が悪くなっていた。

とりあえず買い物していこうとなったが

うちが財布を落とした!とちょっとした騒ぎに。

さっきまで楽しかった気分は最悪。

いろいろ手続きもあるし

仕方なく泊まることにした。

結局はかばんの中にあって、

お父さんと楽しい晩酌ができた。


その日を機に泊まりに行くことも増え、

お母さんのお見舞いに行くようにもなった。

一緒にいる時間が多くなり

何も用事がない日は、海に行って

サーフィンやシュノーケリング、海三昧。

「幸せすぎるね」

そう言った記憶がある。


お母さんが退院してから、泊まる日は

日中はサーフィンして買い物行って

夜はみんなでご飯を食べるようになり

その後少し話をして洗い物をしてから

彼の部屋で晩酌の続きをする、

週末の仕事の日は家に帰る

そんな生活に変わっていった。

といってもこれが続いたのは約1ヶ月。


優しく受け入れてくれるお父さんとお母さんと

過ごすのが楽しく人生の大事な時間になった。



なのに前触れもなく、いきなりのお別れとなることに。



少し時間が経ってから書いてるけど

まるで他人ごとの小説のように感じる。

冷静なわけじゃなく、

ただただ無心に書いている。

もうそんな生活はこないのに

続いてるような気がする。

そう思い込みたいだけなのだけど。

最近まで

付き合う少し前、職場の寮が嫌で

仕事が終わるとお風呂に入って

2ヶ月ほど車中生活をしていた。

田舎ならではできることだ。

夜コンビニでご飯とお酒を買って

早朝に帰る、ハードだったけど

辛い仕事終わりの楽しみだった。

警察の見回りや小さな事故もあったけど。


寒くなると無理になって

アパートを借りることになった。

彼は前の奥さんと建てた二世帯住宅を

持っていてご両親と子供と住んでいた。

だから仕事休憩のお昼に少し寄って

週に3、4日夜ご飯を食べて泊まって

早朝に帰る、そんな生活になった。

子供に悪いな、不倫してるみたい

そんな気持ちになることも多かった。


最初は寂しくて泣いてわがまま言って

喧嘩することもあったけど

だんだん慣れてきて(少し強がってた)

「えー今日来るの」とか「来なくていいよ」

って言うようになった。

いつも強がりを隠そうと言っていた言葉がある。


「今日が最後の夜だね」


「最後じゃないさよー」


冗談っぽく笑いながらのやりとり

まさか本当になるとは思いもしなかったよ。

彼とのこと

出会ったのは6年前、22歳の頃。
職場の上司で親子でもおかしくないほど

年齢が離れたバツ一、子持ちの
サーフィンをこよなく愛する人でした。


はじめは、年齢的にもあり得ないと思っていたから
2回ともお断り。今では、あの時諦めなくてありがとうと言いたい。
それから徐々に、仕事に対する考え方や年齢よりはるかに若い見た目と中身、
何より同じ価値観を持っていることに惹かれていってお付き合いすることに。


私は職場を辞め、彼の休みに合わせられるように在宅ワークをはじめた。
稼ぎは少なくて、ほぼ養われてたようなものだったし
それについて悩むこともあったけど、
「人生楽しんだものがち」そんな風に笑って
許してくれる彼に甘えていたんだよね。


彼の子供がまだ未成年だったから、早く結婚したいと思っていても
叶わなくて・・・最初の頃はよく泣いてたな。
付き合って4年7ヶ月、「今年中には籍いれたいね」
その言葉を信じて・・・。


今年4月、いろいろなことが変わりはじめた。
子供が大きくなって、家を出ることになったこと。
彼のご両親が病気になったこと。
それによって、仕事を休むようになったこと。
遊ぶ時間も一緒に過ごす時間も増えたこと。


この時からすでに別れのカウントダウンははじまっていたのだろうか。
神様から与えられた最後の時間だったのだろうか。


大まかに書いてみたけど、書きたいことがありすぎて、
どうまとめたらいいか分からない。

これから少しずつ今までのことを

書いてみていこうと思います。